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リンガーハット:夏ちゃんぽん

カレー味のチャンポン(全国)

リンガーハット:夏ちゃんぽん
 九州の熊本で生まれ育った私にとって、チャンポンは身近な料理です。それが九州以外では珍しい代物と知ったのは、社会人になってからと記憶しています。本州以北で皆無ではないものの、長崎の“郷土料理”的な扱いで、出くわす機会は少ない…と東京在住の友人から聞いたことがあります。
 しかし現在、チャンポンは日本全国に行き渡りました。スーパーやコンビニでカップ麺も見かけます。

 急速な“普及”に、全国チェーンのチャンポン専門店「リンガーハット」が貢献したことは間違いありません。味は水準をクリア、ボリュームもあり、外食店にしては野菜を多量に摂取できるところが魅力ですね。


 そのリンガーハットが今夏、期間限定でカレー味のチャンポンを発売しました。正式名称は「夏ちゃんぽん ~いろどり野菜と、カレーそぼろ。~」とのこと。「~」「。」にはどんな意味が? …変な名称のことは置いて、近所の支店に食べに行きました。とにもかくにもカレー味ですから。

 大きめの丼が出てきました(リンガーハットの丼は普通にデカいのですが)。通常のチャンポンと違うのは、トンコツスープの中央に、島のように盛り上がった茶色いペースト。ゴーヤー(ニガウリ)とパプリカ(赤と黄のピーマン)の薄切りがトッピングされ、色鮮やかです。

 箸でペーストだけ取り、味見してみました。ピリリとスパイシー。甘さの中にコクがあり、肉味噌をカレー味にした感じです。このままご飯に載せたら、ドライカレーになるでしょう。
 食べ進むうちにカレーペーストがスープに溶け出し、やがてチャンポン全体が辛口に。ただ、乳化したトンコツスープのせいで、香辛料の微妙な風味が薄れてしまった。辛さのゆるいタンタン麺っぽくなったのが残念です。初めからカレー味のスープを開発すべきだったと思います。ゴーヤーとパプリカは多すぎず少なすぎず、違和感なくシャリシャリと食べられました。

 悪天候でキャベツが不作だった数年前から、リンガーハットは期間限定メニューに力を入れている模様。カレー味のチャンポンも、ひと夏で終わらせることなく、この先も磨きをかけていってほしいものです。