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ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

スリランカくまもと:スリランカカリー

“ネイティブ”の奥深さ(熊本県熊本市)

スリランカくまもと:スリランカカリー
 田舎の哀しさで、熊本市には“ネイティブ”の人が料理をするカレー屋は数えるほどしかありません。インドカレーもタイカレーも、作っているのは日本人。むろん、おいしければ気にする必要のないことです。
 それでも、現地出身者の手によるカレーには、格別な魅力があります。日本人の舌に迎合していない、“媚びないカレー”の魅力です。日本で営業していく以上、実際は何らかのバイアスがかけられているのかもしれませんが。

 スリランカ人によるスリランカのカレーが味わえる店が、熊本市中心街の三年坂通りに登場しました。その名もズバリ「スリランカくまもと」。雑居ビルの2階にある30席ほどの店内は、スナックを改装したものと思われます。


 昼時に訪れたところ、ランチメニューが3種類。私は「スリランカカリー」、同行していたカミさんは「ドライカリー」を注文しました。あとひとつは「ヌードルカリー」で、これは麺入りとのことでした。

 スリランカカリー(写真手前)は、大皿の中央にご飯(ジャポニカ米)が盛られ、周りをスープ状のカレーが取り巻いています。乳白色の液体に、赤い油脂やホールスパイスが浮かんでおり、いかにも本格的。具は鶏肉とジャガイモです。

 ひと口目ではココナツの甘さが感じられ、ふた口目からはシャープな辛さが際立ってくる。その刺激は口の中だけでなく、体の奥までカッとさせます。具材の存在感は“添え物”程度、主役はスパイシーな液体の方です。汗が噴き出してくるものの、後味はさわやか。食が進みました。
 ドライカリー(写真奥)は、炒めたご飯の皿と、赤いカレーが入った小鉢が出てきます。ご飯は褐色で、具にタマネギやピーマン、カシューナッツなどが入っていて、味わいもチャーハンに酷似。チャーハンそのものかも知れません。これに、スリランカカレーをややマイルドにしたような小鉢のカレーを適宜かけて食べます。チャーハンの飯粒が、カレーによってさらにほぐれ、複雑な風味が加わる…なかなか乙なものです。
 ランチセットには、ミニサラダとアイスクリーム、食後の紅茶が付いていました。

 日本のカレーとは趣が異なる、それでいておいしく食べられるカレーでした。ヌードルカリーも試したいし、夜のメニューを見ると青魚カリーや鯛のあらだきカリー(フィッシュヘッドカレー?)など種類も豊富。これからメニューを“制覇”していくのが楽しみな店です。