カレー劇場:ダブルカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

カレー劇場:ダブルカレー

スープとドライで勝負(熊本県熊本市)

カレー劇場:ダブルカレー
 北海道札幌市で発生したスープカレーのムーブメントが、東京や関西を経て、ここ九州・熊本まで到達した模様(全国チェーンの「CoCo壱番屋」は除外)。保守的とされる熊本の地において、スープカレーで“勝負”に出た店、その名も「カレー劇場」です。

 高校や大学が近い学生街として知られる熊本市黒髪にある、カウンターのみ11席の、こぢんまりとした店。「動くは体 動かすは魂」などと手書きされたビラが、あちらこちらに貼られています。スローガン? アジテーション?


 マスターはスキンヘッドで、首に手ぬぐいを巻いた“ガテン系”。店のテレビの脇に矢沢永吉のビデオテープが並んでいたりするので、熱いスピリットの持ち主なのでしょう。
 カレーは、「ラーゴ」と名付けられたルー(スープ)タイプと、「ボルケーノ」と呼ぶドライタイプの2種類。総菜のトッピングでバリエーションを出しています。私は両方のカレーが半分ずつ味わえるダブルカレーを注文しました。

 出てきた皿には、ゼリーに使うような山形に型抜きされたご飯が2つ。片方の天辺には、溶岩を思わせるミートソースのようなカレーが載っていて、こちらがボルケーノ。もう一方のラーゴは、ご飯に肉ソボロが少しだけがかかっており、液状のカレーが入った湯飲み茶碗風の容器が添えられています。

 ボルケーノは優しい味わいで、野菜がたくさん入ったミートソースをカレーにアレンジしたような感じ。ラーゴの方は、ポタージュ程度のトロみで、しっかりとした旨味があります。それぞれに特徴的ですが、強い甘さが先に立ち、じょじょに辛さが増していくところは似通っていました。中辛程度です。

 私が「熊本でスープカレーは珍しいですね」と話しかけると、マスターは「子供の頃、近所の大学生に連れて行ってもらった店で食べたカレーがスープみたいにサラッとして、家で食べるカレーとは違うおいしさが強く印象に残り、その味を自分なりに再現してみたんです」と語ってくれました。北海道とは異なる過程をたどって生まれた、熊本“原産”のスープカレーと言えましょう。ちなみにドライカレーは、スープカレーを作り出す途中で生まれたそうです。

後日談 菊池市に移転し、熊本市北区の龍田陳内に再移転。この間に、メインのカレーが3種類に増えています。