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ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

吉野庵:カレーにゅうめん

わざわざ素麺と?(佐賀県神埼町)

吉野庵:カレーにゅうめん
 ラーメン屋にカレーラーメンがある場合、品書きの後ろあたりにカレーライスが載っていたりします。たいてい、それはラーメンの中央あたりにカレーがかかった代物。手間をかけずにメニューをひとつ増やしている訳です。当「探訪の穴」で取り上げている「腹つづみ」の焼きそばカレーや、「からくに」のカレー皿うどんも同類。カレーという料理の“包容力”を示す好例でしょう。

 では素麺ならばどうか? おそらく合うでしょう。カレーうどんが広く認知されているくらいですから、少なくともまずくはないはず。とは言え、わざわざ素麺とくっつける必要があるとは思えません。


 ところが、現実はもっと柔軟でした。あったのです、「素麺+カレー」が。正確にはにゅうめんでしたが。

 その店「吉野庵」は、佐賀県の吉野ヶ里遺跡に程近い、国道34号線沿いの和風レストラン。民芸調の店構えで、地元の名物「神埼そうめん」を使った各種のにゅうめんが食べられます。

 おいしいのは「みそにゅうめん」らしいのですが、私は迷わず「カレーにゅうめん」を注文しました。出てきたのは、直径30センチ近い大きな鉢。湯気を立てているにゅうめんの中央にカレーがかかり、ネギが散らされています。カツオとカレーの香りが渾然一体となり、これはこれでそそられます。

 すすってみたところ、にゅうめんなので口当たりが滑らかな半面、コシはありません。ペースト状のカレーはすぐに溶けてしまい、カレー風味のカツオダシという感じです。めんにカレーがほとんど絡まないので、にゅうめんをすすってはカレーダシを飲むという、何とも味気ない状態に。

 品書きの後ろあたりには案の定、カレーライスが。その“お勧め”具合から察するに、カレー自体は昼食として人気があるようです。この店では、カレーかにゅうめんか、どちらか一方を食べるべきかも。