ボンベイ:ビーフカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

ボンベイ:ビーフカレー

もはや日本料理扱い?(韓国・ソウル)

ボンベイ:ビーフカレー
 韓国・ソウルで遅めの夏休みを満喫しました。私のような食いしん坊が韓国と聞けば、即座に「焼き肉」「激辛」などのイメージが浮かびますが、実際はそのような単純なものではありませんでした。野菜や発酵食品をたくさん摂取し、辛さだけでなく複合的な味わいを楽しむ、ヘルシーにして高度な食文化。それよりも何よりも、みんなおいしかった。私とカミさんは3泊4日の限られた日程を最大限に活用し、カルビをはじめサムゲタンやビビンバ、チヂミなど有名料理を次々と平らげました。

 ところが、カレー者の哀しさよ。私の頭の片隅に「韓国のカレーを食べなければ」という使命感にも似た強迫観念がこびりついて離れません。


 旅行前に一応、韓国のカレー事情は調べてみたのですが、「あまり好まれていない」「軍隊時代に(徴兵制の国なので)嫌いになった人が少なくない」などネガティブなものばかり。私の手元にある本には、海苔巻き(韓国では日常的な軽食です)にカレーをかけた、すさまじい料理の写真が載っています。日本統治時代に根づいた洋食文化(トンカツなどは確かに今も人気)が独自の発展を遂げた姿だそうですが、10年以上も前の情報ですし、現在の韓国には本格的なインド料理店もあるとのこと。もはや、韓国ならではの“ご当地カレー”は食べられないのでしょうか?

 韓国観光公社や日韓交流カフェ(留学生らの情報拠点)などを訪れ、情報を集めました。結果、「海苔巻きカレーを出していた店はもう無い」「カレーは味が薄くておいしくないので日本人には勧められない」などの情報とともに、ソウル中心部にあるカレー屋「ボンベイ」を教えてもらいました。

 店の場所は、乙支路にある高層ビルの地下1階。広い店内は、ファミリーレストランのような明るい雰囲気です。

 メニューにはカツカレーやエビカレーなど十数種類が載っていましたが、一番シンプルなビーフカレーを注文。やがてテーブルには、カレー入りのポットと、ご飯が盛られた皿、日本でもおなじみの福神漬けにラッキョウ、そしてなぜか味噌汁と、不自然に量の多い輪切りタクワンが並びました。

 カレーは色が薄めで、具は牛肉とグリーンピース、大きめのニンジン、タマネギ、ジャガイモ、レーズンが入った洋食風。スパイスの風味に欠けた甘口で、コクのない平板な味わいです。固形ルーのたぐいは使っていないようで、モッタリとした中に小麦粉のダマを発見。半面、牛肉は軟らかなロースが豊富に入っていて、こちらの質は決して低くありませんでした。味噌汁には唐辛子の細粒が見えましたが、一般的なチゲ(韓国の味噌スープ)に比べ、ほとんど辛くない。漬け物系は、日本のものとほぼ同じ味。

 今は日本でもなかなか出合えない、オーソドックスな洋食カレーでした。味噌汁やタクワンが付いていたところを見ると、韓国では“カレー屋=一種の日本料理店”という認識があるのかもしれません。豊富なサイドディッシュや肉の量から比較して、値段は日本よりも安かったと思います。

 今回の旅行では、「石焼きビビンバ風のカレーがある」「カレーを入れた海苔巻きがある」などの情報も耳にしました。次に訪韓した時はぜひ…。

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