いまむかし:お茶漬けカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

いまむかし:お茶漬けカレー

念願の「茶漬け」に出合う(大分県玖珠町)

いまむかし:お茶漬けカレー
 この世はあまりにも広すぎて、存在を知りながら食べていないカレーが無数にあります。今回試食した「お茶漬けカレー」もそのひとつで、念願をかなえることができて嬉しかった。ただ、私の念願はまだ大量に残っているのですが…。

 食べた店は大分県玖珠町の国道沿いにある「カレーハウス いまむかし」。民芸調の外観で、大きな水車が目印です。囲炉裏と土壁に民芸品が飾られた店内には威勢の良いオジさんがいて、蕎麦屋か居酒屋の雰囲気。それでも、メニューには16種類のカレーが並び、ここがカレーの専門店であると分かります。


 大き目の皿は番茶らしき色の液体がたゆたい、その中に島のようにご飯が盛られ、濃い目のカレーがかかっています。上から見ると、茶とご飯とカレーが同心円を成し、その中心に梅肉ペーストとミントの飾りが。セットでミニサラダと、食後のソフトドリンクが付いていました。

 食べ方にはコツがあり、店のオバさんが「初めて食べるのなら…」と親切に教えてくれました。梅肉をカレーに混ぜ込んで、外側から中心へ向かってすくい、早めに食べることだとか。言われた通りに食べてみると、サラサラとした茶漬けご飯に欧風中辛カレーが意外と合います。カレーの具はヒジキだけで、固い食感がアクセントに。また、梅肉の酸味はカレーの味を引き立てており、これはチャツネに似た効果を及ぼしているようです。

 全体的な印象は、茶漬けに乗せる海苔の佃煮などをカレーに替えたようなもの。ほとんど味の無い茶漬けを、濃いカレーで食べさせる料理なのです。それに気付けば、教えられた奇妙な食べ方が、カレーと茶が混ざらないようにするテクニックだと分かります。ただ、後半はどう注意してもカレーが茶で薄まってしまい、美味しさが半減したのが残念でした。