Muthu’s Curry Restaurant:フィッシュヘッドカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

Muthu’s Curry Restaurant:フィッシュヘッドカレー

ボリュームに仰天(シンガポール)

Muthu's Curry Restaurant:フィッシュヘッドカレー
 夫婦でインドネシアのバリ島に旅行しました。カレー者としては新婚旅行で果たせなかったインド訪問を実現すべきだったのでしょうが、カミさんの「リゾートでのんびりしたい」という一声でインドネシア訪問に変わってしまったのです。
 乗り換えのついでにシンガポールで1泊することができた私たちは、名物のフィッシュヘッドカレーを食べるべく、インド人街に繰り出しました。

 これは文字通り魚の頭を使ったカレーで、スパイシーな南インド料理に属しますが、発祥の地はシンガポール。南インド出身の印僑が、安価で大量に入手できる魚の頭に目を付けて考案したそうです。


 今回訪れた「Muthu’s Curry Restaurant」は、インド料理店が多いシンガポールでも一、二を争うほど、フィッシュヘッドカレーがうまいと評判の店。インド人街のレースコース・ロードにある、簡素な内装のレストランでした。

 出てきたフィッシュヘッドカレーを見た途端、あまりのボリュームに仰天しました。洗面器ほどもあるボウルに、スープ状のカレーがなみなみと満たされ、そこにタイの仲間らしき魚の巨大な頭がゴロリ。上に香菜とネギがかかっています。ご飯はプレーンと炊き込みが選べ、皿代わりのバナナの葉に盛られます。付け合せにナスのカレーと酢漬けキャベツが添えられ、それだけで一食分になりそう。1皿を夫婦で分けようと思っていたのですが、食べきれるか心配になりました。

 カレーは激辛。始めに甘味が感じられ、遅れて熱い辛さがジワジワと襲ってきます。しかし、グルタミン酸系の深い旨味がご飯に合い、ついつい食が進んでしまう。魚の頭から良いダシが出ているのです。小骨が多くてやや食べにくいものの、程よく火が通った身は、ジューシーで弾力に富んでいます。頬や首周り、眼の裏側などは、魚の最も美味な部位。食が進まないわけがありません。具は他にパイナップルとオクラが確認できました。

 辛さが食欲を刺激したのか結局、約4人前を2人でたいらげてしまいました。絡み付くような熱帯の気候も手伝い、食後は全身汗びっしょりに。予定外のボリュームを胃袋に押し込んだ私たちは、この後に食べるはずだったチキンライスなどを諦め、バリ島に向かわなければなりませんでした。

 シンガポールを訪れるカレー者にとって、フィッシュヘッドカレーは“必食”と言えましょう。価格は日本の3分の1程度なので、ぜひ食べてみてください。