京風 鶏カレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

京風 鶏カレー

和風だしのインパクト(八起庵)

京風 鶏カレー
 関西圏では、肉料理と言えば通常、牛肉を指すと聞いたことがあります。肉ジャガもカツも、牛肉がスタンダードとか。各家庭で作られるカレーも、主流はビーフカレー。ですから、京都のレトルト製品にもビーフカレーが多いようです。

 そんな固定観念を抱いていたところ、知人からの京都土産で、チキンカレーをいただきました。しかも和風。京都の鴨川沿いにある鶏料理店「八起庵」の製品です。


 京都なのに鶏肉を打ち出している点がかえって珍しく、一方で、和風の味わいに仕上げたところは京都ならではという感じもします。どんなカレーなのでしょうか?

 ご飯にかけたカレーは、明るめの黄土色。ゆるいトロトロとした粘りがあります。プーンと鼻腔をくすぐるのは、蕎麦つゆみたいなカツオの香り。
 ひと口目のインパクトが強く、カツオから出ているイノシン酸の旨味が特徴的です。鶏の味わいをうまく引き立てている。スパイスよりも醤油の風味が強く、一瞬、食べているのがカレーと思えなくなるほど。具は鶏肉の砕片と、柵切りのタマネギ。ホロホロに崩れている鶏肉よりも、ふんだんに煮溶けているタマネギの方が存在感があります。

 ご飯がいくらでも進む、なかなかに印象的なカレーでした。うどんに合わせてもイケるでしょう。
 カツオの風味が前面に出ているので、食べ手を選びそうな気もします。それでも、ひとたびハマれば、クセになりそうです。