カレーの穴 curry-no-ana.com

ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

烏骨鶏カレー

高級鶏を味わう(ダブル・プラン)

烏骨鶏カレー
 2004年最初のカレーは、「烏骨鶏カレー」と決めていました。このレトルト製品は前年12月末、阿蘇郡小国町にある烏骨鶏専門の食品会社からいただいたもの。「うこっけい」という響きが内包する高級感(卵1個の値段が、白色レグホンの卵1ダース分以上!)、あの肉や骨の黒さがかもし出す神秘的なイメージ…何となく正月にふさわしい気がして食べずにいた、文字通り「とっておき」のカレーなのです。

 烏骨鶏は東アジア原産とされ、中国で“薬用鶏”として珍重、江戸時代に渡来し、昭和17年に国指定天然記念物となります。初めて知った時は「天然記念物が食べられるのか!?」と驚きましたが、調べてみると軍鶏や比内鶏も指定を受けており、いずれも元来が家禽類なので食用への規制がないとのこと。


 ただ、値段は違う。卵も高いが肉も高い。繁殖力が弱くて飼育が難しい烏骨鶏は、同じ天然記念物でも軍鶏や比内鶏より高価です。調べてみたところ、ざっと2倍。
 薬膳としての効能も優れているそうですが、一度食べたくらいで体調が良くなることはないでしょう。今回は「なかなか出合えない高級品」という認識で食べました。

 化粧箱から出したレトルトパックは2人分で、表に張られた烏骨鶏のつがいの写真が期待を高めてくれます。熱湯で6分温め、ご飯に。見た目は鶏肉を使った普通の欧風カレー。煮溶けているのか、野菜などは皆無です。

 食べて印象的だったのは、深いコク。濃厚なのにクドさや重さはなく、この優しい味わいは“薬用鶏”ならではでしょうか。口に入れた肉は、弾力があるものの決して硬くはなく、歯を一瞬押し返すような感じ。存在感があります。全体的に辛さを抑えたマイルドなカレーで、具は肉のみ、甘味や塩味などを突出させず、烏骨鶏の魅力を前面に打ち出した作りでした。

 年頭を祝うにふさわしいおいしさで、カレー者として幸先の良いスタートが切れました。ちなみに、カレー2人分の値段は、烏骨鶏の卵4個分程度です。これは“卵よりお得”と考えていいのかな?