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ここは“カレー者”たちの秘密養成所。7つの穴でカレーを極めろ!

もんじゃ焼風味カレー

ハイブリッドの珍品(大藤)

もんじゃ焼風味カレー 生まれも育ちも九州である私は、恥ずかしながら東京名物の「もんじゃ焼」を食べたことがありません。ですから“お好み焼きをゆるくしたようなジャンクフード”程度の認識しかなく、味を想像してみても、いまひとつピンとこない。

 そんな私に、関東方面から「もんじゃ焼風味カレー」がもたらされました。東京土産として、空港や駅などで売っているそうです。さて、どうしたものか…カレーのことなら何時間でも述べられる私も、食べたことのないもんじゃ焼については語りようがありません。かつて哲学者ウィトゲンシュタインは「語り得ぬものについては、沈黙しなければならない」と説きました。嗚呼、私は沈黙を守るしかないのでしょうか(大袈裟な…)。


 いえいえ。カレー者であるからには、カレーを食べて黙する訳にはいきません。分からないなりに、素直な感想をつづってみました。カレーについて語ることで、もんじゃ焼の“輪郭”を浮き彫りにすることはできるかもしれません(またしても大袈裟な…)。

 温めてご飯にかけたカレーは、かなりの粘度があります。「モッタリ」ではなく「ベッタリ」な感じ。茶褐色で、何やらみじん切りの野菜と、繊維状に煮溶けた肉を確認。ウスターソースの匂いが強烈です。

 食べてみると、スパイスが利いてはいるものの、やはりソースが前面に出た、たこ焼きにも通じる甘い味。やや粉っぽさが感じられるものの、見た目から予想していたほどの重さはありません。みじん切りの野菜はキャベツで、細かいながらもサクサクとした歯応え。後味に少々塩辛さが残りますが、ご飯と一緒に食べる分には気になりません。ソースとキャベツ、この2つの“主張”が強いカレーでした。

 もんじゃ焼との共通性や親和性については何とも言えませんが、カレーとして評価するなら、「結構イケる珍品」。意外と完成度が高いのです。もんじゃ焼の方を食べてみたくなるカレーでした。