沖縄珈哩 | カレーの穴 curry-no-ana.com

沖縄珈哩

ウコンとランチョンミート(沖縄発酵化学)

沖縄珈哩
 「沖縄土産のレトルトカレー」と聞いて、松山容子が和服でほほえむ旧型「ボンカレー」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。旧型が残ったのは、一説によると、売れ筋商品を選別するPOSシステムの流通網から、離島が外れていたためとか。最近は、レトロなパッケージが人気なのか、大きな店でも見かけるようになりました。

 そろそろ、「ボンカレー」に代わる新たな名物が登場しないものか…と思っていたところ、沖縄に行った人から面白いレトルトカレーをいただきました。その名も「沖縄珈哩(うちなーかりー)」。パッケージ写真がピンボケだったりして、どこか南洋の大らかさが漂っています。地元産の春ウコンを使っているそうです。


 モッタリ度はかなり高めで、赤みがかった黄色です。野菜類は煮溶けていて判然としませんが、角切り肉らしい数個の具材が妙に目立つ。サイコロみたいにエッジが立っているのです。

 食べ初めはまろやかな味わい。スパイスの刺激はあまり感じられません。やがて、塩味が強いことが分かり、喉が乾いてきました。理由は肉を食べて判明。繊維質のないふんわりとした食感、不自然に濃厚な旨味…ランチョンミート(豚肉を香辛料と一緒に固めたもの)だったのです。パッケージに「ポークカレー」と書いてはあるものの、加工肉とは予想外。塩っぱくなるはずです。ただ、これはこれでジャンクフード的なおいしさがあり、私は満足しました。

 黄色が鮮烈だったり、ウコンの風味が強かったりした印象はなく、パッケージで謳っているほどに春ウコンの特徴は感じられませんでした。
 このカレー最大の“沖縄らしさ”はランチョンミートでしょう。戦後にアメリカ文化が深く浸透した沖縄では、お年寄りでも「スパム」(ランチョンミートの有名ブランド)の缶詰に慣れ親しんでいるそうです。私も以前、沖縄の宿で、スパムとゴーヤーの炒め物をご馳走になったことがあります。食べて「おや?」と驚いた人が、沖縄に思いを馳せる…そんなカレーがあっても良いでしょう。