西春カリー | カレーの穴 curry-no-ana.com

西春カリー

隠し味はイチジク(チタカ・インターナショナルズ)

西春カリー
 不朽の名作「ハウスバーモントカレー」を挙げるまでもなく、カレーにはリンゴなどのフルーツが合います。同じ熱帯生まれのせいか、パイナップルもバナナもハパイヤもマンゴーも、それぞれにカレー味と溶け合っておいしくなるものです。酸っぱいレモンさえ、コッテリしたカレーに汁をかけると、脂の重さを和らげてくれます。

 では、イチジクはどうでしょうか? 合うような合わないような…イチジク自体には慣れ親しんでいる気がするのに、思い返してみても、味の記憶はスッポ抜け。食べた頻度が少なすぎ、私の舌や脳細胞には残っていないのです。


 そんな私が、イチジク入りの「西春カリー」を食べる機会に恵まれました。イチジクの名産地として知られる愛知県の西春町で作られたレトルトカレーで、果肉をペーストにして加えてあるとか。どんな味なのでしょうか…?

 本格インド風をイメージさせる「カリー」の名称とはうらはらに、温めたレトルトパックから出てきたのは、モッタリとした純日本的なカレー。ルーの色は薄めで、ニンジンやジャガイモがゴロゴロと入っています。

 ひと口目にまず感じたのはフルーティーな甘味。かなりのインパクトがあります。しかし、スパイスはちゃんと利いており、辛さは中辛程度です。牛肉の砕片を数切れ確認。全体的に“懐かし系”の無難な作りと言えます。ただ、味付けがシンプルなせいか、独特の強い甘さだけが、口の中にいつまでも残りました。

 イチジクを食べたことがない人も、味を忘れてしまった私のような者でも、「フルーツっぽい甘い隠し味がある」ことは必ず分かるはず。パッケージの原材料名を見てみると、イチジクペーストに加えてマンゴーチャツネまで入っていました。甘いはずです。そこから「イチジクを食べてみようかな」と思うかどうかは、人それぞれでしょう。西春町に行ったことはありませんが(「名古屋芸術大学」があって、町内には彫刻がいっぱい立っているそうです)、お土産にうってつけの“分かりやすい”カレーであることは確かです。