LEE 30倍 | カレーの穴 curry-no-ana.com

LEE 30倍

夏の風物詩(グリコ)

LEE 30倍
 グリコの「LEE」といえば、辛いレトルトカレーの代名詞的存在。味わいがどうのというより、その辛さで広く知られています。現在発売されているのは、「5倍」「10倍」「20倍」の3種類。くわしい歴史については、「読者の穴」のリポートをご覧ください。

 そして、グリコは今年もやってくれました。「LEE 30倍」の発売。ここ数年、夏になると限定発売しているみたい。コンビニなどにパッケージが積まれている光景を見るにつけ、「売れるのだろうか?」と余計な心配をしてしまいます。カレー好きとしては見過ごすわけにはいかない。グリコの心意気に応えるべく、試食を敢行しました。


 パッケージには、製品名に覆い被さるように「30倍」の文字が燦然と輝き、食べる者に過剰な緊張を強いてきます。従来は暖色系を中心にデザインされているLEEですが、なぜか30倍の文字だけは鮮やかな青色が使われている。「炎の色は、赤より青の方が温度が高い」と言うし…近い将来の過酷な運命を暗示させるには充分です。

 試食に当たり、LEEの10倍も用意。せっかくの30倍ですから、同一製品で比較をしてみようと思ったのです。同量のご飯に2種類のLEEをかけ、交互に食べました。

 2つのルーの外観は、やや黒みがかった10倍に対し、30倍はうっすらと赤い色彩が混じっており、目を近づけると唐辛子の赤い粒が無数に見えます。まず1口目。意外なことに30倍の方が穏やかです。口腔内で即座に辛さを爆発させる10倍に対し、30倍の方はフルーティーな甘みが感じられます。

 しかし、30倍を食べ進むうちに30秒ほどで額に汗がにじみ、猛烈な辛さが際立ってきました。それは苦味と痛みを伴い、他の味覚を麻痺させてしまうのです。特にジャガイモは“辛さの塊”という感じで、飲み下すのが一苦労でした。
 前後して10倍を食べると、逆に「甘いカレーではないか?」と錯覚するほど。30倍が文字通り10倍の3倍分辛いのかどうかなど分からず、ただ「猛烈に辛かった」というアバウトな印象だけが残りました。

後日談 その後、LEE30倍は夏恒例の激辛レトルトカレーとして認知されています。パッケージデザインは毎年変わり、10倍分の「辛さ増強ソース」が付いて40倍まで挑戦できるようになりました。懲りずに毎夏、食べながらハヒハヒあえいでいる私です。